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中野 私も同感です。ひと言で言うならば、ギャラリーやお茶の間のファンを感動させるような良いプレーを選手にしてもらうのが、トーナメントの人気回復の一番の近道ではないでしょうか。そのためには観客でトーナメント会場を埋めることが必要です。ギャラリーが多く入れば、選手は自然に良いプレーをする。あるサッカー選手が、雨のなか多くの観客がスタジアムに来たのを見て「こんな雨のなか来てくれたのに、手を抜いたプレーなどできない」と言っていた。ゴルフも試合会場に多く観客が入れば、変わってくるのではないでしょうか。
もちろんこれは卵が先か鶏が先かの話になってしまいます。良いプレーが続出すれば観客が増える。観客が増えれば良いプレーが自然発生的に生まれる。しかしまず最初にしなければならないのは、大会関係者が一丸となって、試合会場に人が来てもらえるように努力することです。
日本のゴルフトーナメントは、もともとはスポンサーの財力で発展してきました。ですからいまだにスポンサーの影響力が強く、経済の浮き沈みに大きく左右されてしまうのです。いまでも大会運営会社から「スポンサーの得意先を招待して行われるプロアマが終われば、その大会の8割は成功したようなもの」という声が聞かれるところに大きな問題があると思います。
いかに良い試合にしていくか、どうすれば選手が気持ちよく、良いプレーができるかを考えるべきです。それにはまずどのようにすれば一人でも多くの観客に来場してもらえるのか、それを最大のテーマとして考えなくては、ジワジワと日本のトーナメントは衰退してしまうと私は思います。
菅野 その通りですね。これまで日本ゴルフトーナメント振興協会などの関係団体や我々の協会のメンバーなど、団体や個人が日本のトーナメントの危機を訴え、その再生を提唱してきました。それはそれで関係者の意識改革などに大きな影響力をもたらしました。しかし、まずどのトーナメントでもできること、全てのトーナメントにとって一致した利害というところから始めることが大切だと思います。観客がたくさん入る。それは大会主催者にとって収入が増えることですから、異論を唱えることはありません。かつて観客が増えると仮設トイレの数を増やしたり、運営スタッフを増やさなければならず、経費がかさむのでギャラリーは必要最低限で良い――などと言った大会主催者がいたと聞きましたが、それは何をか言わん。主催者として不適切な存在ですから、早々にトーナメント界からお引き取り願えば良いことです。
ほとんどの主催者は、日本のトーナメントの発展を真剣に願っていると信じたい。それにしては入場料収入を当てにしなさすぎるというのが現状であり、問題だと思います。
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